主催:東京大学 原子力専攻 |
協力:エネルギー総合工学研究所 |
令和4年度は、コロナの影響もあまり受けずに、 講義演習(オンライン)・国内視察(敦賀)・海外研修(イギリス) は、無事に実施しております。 ![]() ドンレー原子力研究所(2022年11月) |
<目標とする人材像>
戦略的な観点を持って原子力施設の廃止措置を推進していくスキルを持つ人材,すなわち,廃止措置に係る技術的な側面に加え,原子力利用におけるバックエンド分野(廃止措置と廃棄物の処理処分)の社会における重要性及びそれが与える社会的影響を理解している者であり,海外の良好事例を積極的に取り入れ,効果的かつ効率的な廃止措置推進を可能とする人材の育成を本研修の目標としています。 <目標とする人材像が求められる理由> 廃止措置の段階は,運転又は供用の段階とは異なりその事業が社会に便益を与えることはありません。“放射性廃棄物が不安定な状態で存在する”という社会的には負の状態であるものを解消していくということが事業の本質です。このような事業を遂行していくためには強い使命感が求められます。このためには,単なる“廃止措置の技術者”ではなく,廃止措置の社会的意義を理解した“廃止措置を技術的側面及び社会的側面の両面で統括する専門家”としての意識が必須になります。上述の人材像はこれを具現化したものであることから,このような人材像を目標に掲げているものです。 本研修では,廃止措置において,効果的な管理を実践し、安全面に加え期間及び費用の最適化を行っていくことを可能にする廃止措置のプロジェクトマネジメント技術を取得した技術者の育成を目的とします。 原子力工学を学ぶ学生はもちろんのこと、原子力工学以外の工学分野を学ぶ 大学生又は大学院生及び高等専門学校生の皆様の中で、原子力発電所の廃止措置に従事していくことを希望する方又は原子力発電所の廃止措置に興味を持ちの方の参加をお待ちしています。 研修は国内研修(4日間)、国内実習(2日間)と海外研修(国内1日・海外5日)の3種類です。海外研修は、国内研修または実習を受講した希望者の中から選抜された6名が参加できます。国内研修または実習を受講しない方は海外研修には参加できませんのでご注意ください。なお、海外研修に必要な旅費は全てサポートされます。 |
1日目 8月23日(水) |
2日目 8月24日(木) |
3日目 8月25日(金) |
4日目 8月26日(土) |
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9:00-10:30 | 廃止措置の概要 | プロジェクト管理 | 国内の廃止措置の状況 | 廃止措置の最適化(2) |
10:40-12:00 | 廃止措置の安全 | 廃止措置 プロジェクト管理 |
海外の廃止措置の状況 | 課題演習 グループ学習 |
12:00-13:00 | ||||
13:00-14:30 | 廃止措置で取り扱う情報 | 廃止措置の戦略(1) | 廃止措置の最適化(1) | 課題演習 グループ学習 |
14:40-16:00 | 廃棄物の処理処分 | 廃止措置の戦略(2) | 課題演習 グループ学習 |
課題演習 グループ学習 |
16:10-17:30 | 課題演習(1) | 課題演習(2) | 課題演習 グループ学習 |
グループ学習 報告会 |