令和7年度文部科学省「国際原子力人材育成イニシアティブ事業 (原子力人材育成等推進事業費補助金)」

リサイクルの視点をもつ戦略的な廃止措置マネージメント人材育成

研修生 募集(〆切5/23)

オンライン研修2025/6/7, 14, 21(土)
現場実習2025/9/7(日)〜9(火)
海外研修2025/10〜11月(1週間)

主催:東京大学 原子力専攻
協力:KNE技術士事務所、日本原子力発電株式会社

令和6年度から8年度の3年間の人材育成事業です
令和4、5年度(前事業)及び6年度は、 講義演習(オンライン)・国内視察(敦賀)・海外研修(アメリカ) は、無事に実施しております。

Dounreay
ドーンレイ原子力研究所(2022年11月)
TMI
スリーマイル島原子力発電所(2023年11月)
Memphis
メンフィス処理施設(2025年3月)


<研修の目的>
原子力発電所の廃止措置においては、廃棄物を戦略的に取り扱うことが重要な視点です。特に、廃止措置中の原子力発電所は、基本的に廃棄物の塊であり、適切な分類を行い、リサイクルや処分を進めていくことが必須です。廃止措置にも「リサイクル」の概念を積極的に取り入れていくことが望まれます。このためには、廃止措置をプロジェクトとしてとらえ、プロジェクトマネジメントのスキルを持つとともに、リサイクルの視点を持つ人材であり、社会との関わりを強固なものとしていくスキルが必要になります。 これらの背景を踏まえ、戦略的な観点を持って原子力施設の廃止措置を推進していくスキルを持つ人材、すなわち、廃止措置に係る技術的な側面に加え、プロジェクトマネジメントの視点をもつ人材を育成していきます。原子力分野だけではなく、経営学や社会科学、社会心理学など、様々な背景の学生を募集します。プロジェクトマネジメントについての知識を身につける事で、廃止措置だけではなく、様々な分野への応用も可能です。
 本研修では,リサイクルの視点を考慮した廃止措置において,効果的な管理を実践し、安全面に加え期間及び費用の最適化を行っていくことを可能にする廃止措置プロジェクトマネジメント技術を取得した技術者の育成を目的とします。
理学、工学だけではなく、経営学などの社会科学を学ぶ 大学生又は大学院生及び高等専門学校生の皆様の参加をお待ちしています。
 研修はオンライン研修(3日間)、現場実習(3日間)と海外研修(7日間)の3種類です。海外研修は、オンライン研修及び現場実習を受講した希望者の中から選抜された6名が参加できます。国内研修または実習を受講しない方は海外研修には参加できませんのでご注意ください。なお、海外研修に必要な旅費は全てサポートされます
  1. 研修生の募集
    • 学生対象(高専、大学、大学院)(募集要項)
    • 日本国内の大学で、 理学工学経済学、経営学社会科学などを学ぶ 学生(高専、大学、大学院)を対象とします。
      下記に示すような原子力施設の廃止措置に興味を持っている人を募集します
      • 原子力分野において単なる技術者ではなく、事業(プロジェクト)の全体を戦略的な観点をもってマネージメントしていく専門家として活躍していきたいと考えている人
      • 長期にわたる大きなプロジェクトの立案、運営及び管理を行いたいと考えている人
      • 廃止措置プロジェクトを通して原子力利用と社会との関わりを強固にしていきたいと考えている人
      • 国際的な動向を把握し、海外の専門家と協働していくことを望んでいる人
    • 理工系に加え,経済学,経営学などを含む、社会科学を専攻する学生,院生も対象とします。 これは,効果的かつ効率的で,さらに社会受容性の下で廃止措置を遂行していくには,原子力工学だけではない理工系とは異なる視点,すなわち,社会科学の視点での運営管理も必要であるからです。 このような人材が廃止措置に参加してくることにより,これまでにない廃止措置の推進が実現されることが期待されます。
    • なお、原子力,放射線工学に関わる学習の経験がない,または,原子力施設の廃止措置を理解するための知識が足りないと判断する学生,院生に対して,廃止措置の理解に必要な原子力,放射線工学の基礎を学ぶための講座を実施します。この講座は,通信教育の方式で実施するとともに,オンラインによる講義も実施します。
      (本基礎講座については申し込み後に改めてご連絡します。放射線など全くわからないという方も、全く問題なく、参加できます)

  2. 研修内容概要
    1. オンライン研修
      • 2025年6月7日(土),14日(土),21日(土) Zoomにて開催
      • 9:00〜17:00(予定)

    2. 現場実習
      • 2025年9月7日(日)〜9日(火) 日本原子力発電(株)敦賀発電所
      • 廃止措置の現場を訪問する。百聞は一見に如かず。

    3. 海外廃止措置研修(日程・訪問場所は予定です)
      • 2025年10〜11月(約一週間) スウェーデン(予定)
        • 廃止措置などで使われなくなった蒸気発生器などをリサイクルしている現場を訪問し討論します。
          Cyclife社処理施設、Studsvik社処理施設など
        • 海外研修は、オンライン研修及び現場実習受講生のうち、希望する者中から選抜します。

    注記
    • 研修に要する費用(研修費,宿泊費,交通費(居住地区から国内外の研修場所までの交通費)) については,東京大学の規定により,研修主催者(東京大学)が負担します。
      海外研修も同様です。
    • 国内現場視察・海外廃止措置研修については、国内原子力発電所訪問や、 スウェーデンへの渡航が前提ですが、 コロナパンデミックなどの情勢によっては、ZOOMなどを用いた遠隔での討論もしくは中止となる可能性があります。
    • 原子力・放射線基礎講座については、申し込み後にご連絡します。

  3. 申込先
    • 2025年5月23日 (必着)までに、必要事項記載のうえ下記アドレスまで電子メールで申し込みください。
      詳細は募集要項を参照してください
      1. 申込書に記載する事項
        • 氏名(漢字、読み仮名、英字表記)
        • 生年月日、年齢、性別
        • 所属(学校名、学部学科名、学年)
        • 現住所
        • 連絡先 (Eメールアドレス、電話番号)
        • 講義・実習の参加・不参加
        • 国内現場視察の参加・不参加
        • 海外廃止措置研修の希望の有無
      2. 申込先

  4. 問い合わせ先
    • 東京大学原子力専攻 教授 岡本孝司 (okamoto@n.t.u-tokyo.ac.jp)

  5. 研修内容
    1. オンライン研修(最大15名)
       廃止措置と廃棄物のリサイクル・処理処分の全般にわたる知識及び戦略の構築並びにプロジェクト管理の習得を目的として、次の講義及び実習を実施します。なお、講義はオンライン(zoom)で実施します。
      • 廃止措置と廃棄物のリサイクル・処理処分で必要な知識(対象施設の特性評価、除染技術、解体技術、安全管理、廃棄物のリサイクル・処理処分の基礎、費用評価)
      • 廃止措置と廃棄物のリサイクル・処理処分の社会との関わりに関する知識 (廃止措置と廃棄物の社会のイメージ(廃止措置と廃炉)、安全と安心、社会心理学からみた廃止措置と廃棄物)
      • 戦略的な視点を持つプロジェクトマネージメント
        • 廃止措置と廃棄物のリサイクルに対する戦略的な視点に基づくプロジェクトマネージメント
        • 戦略の構築に必須の3項目(特徴分析、環境分析、リソース分析)に係ること
        • 状況の変化に対応するスキル(グレーデッドアプローチの適用)に係ること

      講義及び実習のスケジュールは下表の通りを予定しています。
      1日目
      6月7日(土)
      2日目
      6月14日(土)
      3日目
      6月21日(土)
      廃止措置と廃棄物の
      リサイクル
      廃止措置と廃棄物の
      社会の関わり
      戦略的視点を持つ
      プロジェクトマネージメント
      9:00-10:30 廃止措置の基本知識 廃止措置に対する
      社会のイメージ
      廃止措置の
      プロジェクト管理
      10:40-12:00 廃止措置の基本安全 廃棄物に対する
      社会のイメージ
      廃棄物処理処分の
      プロジェクト管理
      12:00-13:00
      13:00-14:30 廃止措置で発生する
      廃棄物
      廃止措置と廃棄物
      にかかわる安全と安心
      グレーデッドアプローチ
      の適用
      14:40-16:00 廃棄物のリサイクル
      ・処理処分
      ステークホルダー
      との良好関係の構築
      廃止措置と廃棄物の
      リサイクル戦略
      16:10-17:00 廃止措置と廃棄物の
      リサイクルの課題
      ステークホルダー
      との関係
      廃止措置と廃棄物の
      処理処分戦略

    2. 現場実習(最大15名)
      (廃止措置の国内実施状況視察と実習
      廃止措置とはどういうものであるかを実感するためには,“廃止措置の現場”を体験することが最も効果的です。
      1日目
      9月7日(日)
      2日目
      9月8日(月)
      3日目
      9月9日(火)
      8:30-12:00 グループ学習
      (戦略の構築)
      グループ学習
      (発電所視察のまとめ)
      (戦略の見直し)
      12:00-13:00 (12:00頃敦賀駅集合) (研修センター出発)
      13:00-17:00 オリエンテーション
      事前課題の発表
      グループ学習
      敦賀原子力発電所視察 実習成果の発表
      (16:00頃敦賀駅解散)

    3. 海外研修(最大6名)
      (海外の廃止措置状況視察及び現地技術者との議論及び情報交換
      先行する海外の廃止措置の状況を視察し,良好事例を吸収するために海外の廃止措置実施施設を訪問し,視察並びに廃止措置の戦略に係る事項についての議論及び情報交換を実施する。国内視察と同様,現場の体験は知識をスキルに変えていくものとして最も高い効果が期待できます。この効果をより高めるために,現地を体験する海外研修に先立ち,現地技術者との議論のテーマ選定及び情報交換のための資料作成を行う実習を実施します。海外研修の参加者は,参加希望者の中から講義と実習,国内視察で研修生に取り組んでいただく課題及び受講状況などから判断し,選抜します。
      スケジュールは未定です。
      1日目 日本発・スウェーデン着
      2日目 Cyclife社処理施設
      3日目 Studsvik社処理施設
      4日目 廃止措置の現場訪問
      5日目 スウェーデン発
      6日目 日本着

なお、本事業は、 令和7年度文部科学省「国際原子力人材育成イニシアティブ事業 (原子力人材育成等推進事業費補助金)」 の支援により実施しています。